地方によっては、お盆の期間中は故人の霊魂がこの世とあの世とを行き来する為の乗り物として、
「精霊馬(しょうりょううま)」と呼ばれるキュウリやナスで作る動物を用意するところがある。
4本の麻幹あるいはマッチ棒、折った割り箸などを足に見立てて差込み、馬、牛とする。
キュウリは足の速い馬に見立てられ、あの世から早く家に戻ってくるように、またナスは歩みの遅い
牛に見立てられ、この世からあの世へに帰るのが遅くなるように、また、お供物を牛に乗せてあの世
へ持ち帰って貰うとの願いがそれぞれ込められているのだそうです。
地方によっては「施餓鬼(せがき、きこん)」と呼ばれ、餓鬼道に陷った亡者を救ったり、餓鬼棚と呼ば
れる棚を作り、道端に倒れた人の霊を慰めるなどの風習もこの頃に行われる。
また、盆提灯と呼ばれる特別な提灯を仏壇の前に飾ったり、木組に和紙を貼り付けた灯籠を流す灯
籠流しや、提灯を小船に乗せたようなものを川などに流す精霊流しを行う場合がある。
盛岡市では供物を乗せた数m程度の小船に火をつけて流す「舟っこ流し」が行われる。
甲信越・東海地方では、仏前に安倍川餅を供えるという習慣がある。
沖縄県では、現在でも旧暦でお盆が行われる。
13日をウンケー(お迎え)、15日をウークイ(送り)と称し、この間先祖の霊を歓待する。
独特の風習や行事として代表的なものに、沖縄本島のエイサーや八重山諸島のアンガマがある。
◆中国のお盆
・中国文化園では、日本でいう旧暦7月15日のお盆(盂蘭盆)を中元節と呼び、祖霊にちなんだ祭り
が勤まれる。地元の風習と習合しており、盂蘭盆といった場合には日本と同じく佛教行事としての
意味合いが強くなる。
・因みに、日本ではお中元のことを盆礼とも言うが、双方が同義なのは中国において盂蘭盆と中元
節の祭りが融合したためである。よって、中元節(旧暦7月15日)のお盆時期に、日本ではお中元
(盆礼)という意味合いで他人へ贈答をして、お盆(盂蘭盆)という意味では祖霊などを報恩し、そ
れらを普段よりも多くのお供え物をする。
以上、今回で「お盆特集」おわり!